美味しい野菜を作る~緑肥編~

今回は緑肥を使って土壌作りをするお話を農家さんからお伺いしてきました。

ソルゴー
畑一面に生い茂るソルゴー

緑肥のソルゴー(イネ科)に関するお話がメインになります。


目次
・緑肥とは緑肥の主な種類緑肥を使うことによって発生するメリット、デメリット
緑肥の使い方

緑肥とは

畑の土壌に肥料という栄養が無ければ作物は育ちません。その肥料の一つとして作物を栽培して、栽培した作物を腐らせずに土壌に入れて耕すことで土壌を活性化させます。その際に栽培する作物の事を「緑肥作物」と呼びます。

緑肥作物には様々な種類や特徴があり、種類ごとに期待できる効果が異なります。害虫の発生の抑制や作物の病気の低減、雑草の抑制や土壌内の塩類濃度による塩害の防止、水分保有量の調整なども期待出来るそうです。


緑肥の主な種類

代表的な緑肥作物はイネ科とマメ科の大きく別けて2種類です。
イネ科植物は主に土壌への肥料や有機物の補給と微生物の増殖を助長します。
マメ科植物は根粒菌の作用によって窒素を固定する効果と、土壌中に団粒構造を形成する働きがあります。

※根粒菌とはマメ科植物の根に共生する細菌のことで、根にコブのようなもの(根粒)を作ります。細菌側は窒素が不足しがちな土壌で空気中の窒素固定を行って植物側へ供給し、植物側は光合成による産物を根粒菌側へ供給するwin-winの関係が成り立っている。
参考サイト:wiki/根粒菌

※団粒構造とは土壌学用語で、粘土、有機物、カルシウム、鉄、土壌微生物などが土壌内で混ざり合っている状態で、通気性、通水性、保水性に優れ、植物生育に良好な状態のことである。
参考サイト:コトバンク/団粒構造

その他にもキク科やアブラナ科などの緑肥があります。
提携の新倉ファームさんでは主にイネ科であるソルゴーと呼ばれる品種を使っています。


緑肥を使うことによって発生するメリット、デメリット

緑肥は空いている畑全部に撒いていくそうです。理由としては3つ。
①多くの有機物を畑に入れ、雑草の抑制も兼ねる
②畑に除草剤を使いたくないから
③雑草を除去して畑を空けたままにしておくと土壌内の菌が死んでしまうから

です。
有機物を畑に入れることで菌が繁殖し土の状態が良くなります。
また、畑に除草剤をかけ続けると土がフカフカになり一見良さそうに見えますが土壌の菌も死んでしまっている為、何らかの障害が発生しやすいです。

ソルゴーの場合は緑肥以外の目的もあります。

  • 防風対策
  • バンカープランツ用

こちらに動画を用意しました。音が大きいので注意して下さい

作物をソルゴーで囲って風で駄目にならないようにしています。ソルゴーは風で倒れてしまいましたが作物は無事だったそうです。
特に三浦半島は海に囲まれているため風が強い日が多々あります。こうした農家さんの努力があって美味しい作物が育っていくことを実感しています。

また、バンカープランツと呼ばれる役割を担うこともあります。
バンカープランツとは作物に発生する害虫の密度を減らす目的で作物の周りに戦略的に栽培する植物のことを指します。
害虫に対しての天敵となる虫を呼び寄せて、作物を害虫から守ってもらう働きを期待します。

提携の新倉ファームさんでもソルゴーはナスと組み合わせて栽培されており、ソルゴーに寄ってくるてんとう虫やカメムシが、ナスに発生するアブラムシやアザミウマから守ってくれるのです。

緑肥のデメリット

畑に菌が居ない(土が出来ていない)と緑肥が分解されずいつまでも残ってしまいます。また、緑肥の分解の為に窒素(栄養)を使ってしまうため作物を育てても良いものが出来なくなってしまう可能性があります。土が悪い状態であれば根気よく有機物を入れてあげることで必ず良い土へと変わります。

対策としては、ソルゴーが若いうちに刈り取って(若いと柔らかいので分解も早い)土にすき込む時期を早めにすると良いです。作物を植える時に有機物が残っていない事が理想です。


緑肥の使い方

生育時期によってすき込み方法を変える必要があります。
草丈1~2m程度のソルゴーだったらトラクターで普通に耕しても問題ありません。しかし、それ以上の大きさのものは茎が固くなっているため、一度刈り取ってから耕す必要があります。

トラクターの音が大きいので音量注意

芝刈り機でソルゴーを切り倒す動画


緑肥を使った土壌作りでより美味しい作物が育っているんですね。
農家さんの苦労が伺えます。
今後も美味しい野菜を作るための情報をお届けできたら嬉しいです。

ではではー

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